重たいランドセル!文部科学省が「置き勉」を認める通知。ランドセル選びも変わってくる?

最近肩こりや腰痛で病院に通っている小学生が増えていることはご存知でしょうか。
近年、登下校時の荷物の重さについての対策を求める声が大きくなってきました。それを受けて、「文科省が置き勉を認めるように通知する方針」だとNHKが2018年9月に報じました。

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重たいランドセル

ゆとり教育からの反省により学習指導要領がかわっています。小中学校の学習量が増えたことに加え、挿絵や図解、サイズの大判化、教科書のカラー化などにより教科書の重量が以前よりも大幅に増えています

また、副読本の追加や小テストやプリントをファイリングしていくなど教科書以外の持ち物もあります。

セイバンの調査(2018年6月)によると、1週間のうち、ランドセルが最も重い日の荷物の重量は平均で約4,7kg

ランドセルの重さを含めると平均6kgを背負って登下校していることになります。

毎日片道15分の道のりをお米5kgの袋を背中に担いでいると考えると、大人でも驚きの重さです。

昔と比べるとランドセル自体の重さはかなり軽量化されてきていますが、それでもカバーできないほど、近年の教材は重たくなってしまっているんです。

 置き勉とは?なぜダメなのか

教科書などを学校に置いて帰ることを「置き勉」といいますが、今までは「置き勉」を認めない学校がほとんどでした。

理由としては「家庭学習で教科書が必要」「防犯のため」ということ。

「家庭学習で教科書が必要」ということですが、そもそも小学生の家庭学習は「宿題のプリント」「塾または通信教育」などがメイン。
わざわざ教科書を開いて勉強することは少数派だと思います。

「防犯のため」については置き勉へのいたずら、いじめが心配だという声です。

施錠できる机や場所に置いて帰ることで対応するのが望ましいのでしょうが、そのための予算については触れられていないため、どうなるかわかりません。

アメリカのように個人の鍵付きロッカーがあればいいのですが、すぐに対応されるかは難しいでしょうね。

少子化によりできた空き教室を活用する意見もあります。

教室には鍵も掛かりますし、荷物もたくさん置けるので再利用は好条件だと思います。

しかし、都心ではタワーマンションの増加で子育て世代の集中が起きている地域もあり、逆に教室が足らなくなっている学校も増えています。

入学先の学校がどういう状況か、ご近所の方や知り合いに聞いてみると対策も取りやすいでしょう。

 ランドセル選びが重要

重い荷物を背負うことによる体の負担を減らすには、やはりランドセル選びが重要です。

ランドセルはできるだけ軽いものを選ぶ?

ランドセルを選ぶときに100gでも軽いものがいい。と思っていませんか?

教科書の1冊の重さは150〜200gほどです。

時間割によって持ち物は変動するので、あまり細かい数字は気にしなくても良いでしょう。

ランドセルの重量は、クラリーノ(合皮)製よりも本革製のほうが200g〜300gほど重くなります。

どの素材を選ぶかも重要なので詳しくは「ランドセルの材質や素材(コードバン・牛革・クラリーノ)の比較」の記事もご参考ください。

また、小柄なお子さんのランドセルの選び方については次の「小柄な子のランドセル選び!試着に役立つ3つのポイント」をご覧ください。

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重量よりも構造の方が大事

肩だけに重さが集中するものはやはり体への負担が大きくなります。

セイバンの天使のはねで有名になりましたが、背中にフィットする構造のものが体全体で重さを分散することができるので負担が軽減できます。

荷物の重量そのものを減らすことが出来ないのなら、できるだけ軽く感じる構造のランドセルを選ぶことが重要となります。

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また、ランドセルを軽量化するにあたって、留め具や生地そのものを軽くする方法が考えられます。
その場合、留め具が貧弱だと壊れやすく生地が薄いと変形したり傷ができやすいなど欠点もあります。

6年間使うものなので丈夫であること、壊れにくいことが重視されるので素材などをよく確認して購入されることをお勧めします。

大きさが小さいほうが軽いけど?

もちろん、ランドセルのサイズが小さい方が軽くはなります。
しかし、最近はA4フラットが入るかどうかも重要なポイント。

入らなければランドセル以外にサブバッグを持つ必要があり、片手が塞がってしまいます。

手荷物が増えると転んだ時や雨の日の傘の持ち方に違いが出て来ますのでよく考えましょう。

こちらについて詳しくは「ランドセルのサイズ・容量・入れる教科書の大きさから比較する選び方」の記事もご参考ください。

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