A4クリアファイル対応&A4フラットファイル対応、違いは?

ランドセルを選んでいると、「A4クリアファイル対応」や「A4フラットファイル対応」といった表示を見かけます。一体何が違うのか、どちらを選べばいいのか、分からない方も多いのではないでしょうか?

今回は、それぞれのファイルの違いを説明した上で、選ぶポイントを紹介します。ランドセル選びの参考にしてください。

目次

小学校で使うA4ファイルには2種類ある

A4クリアファイルとA4フラットファイル、どちらもA4サイズのプリント類を整理するために使うファイルのことです。

(1)A4クリアファイル

A4クリアファイルとは、会社や家庭などでもよく使われる、プラスチック製のシートを2枚重ねたファイルです。宿題プリントや配布されたプリントなどに穴を空けることなく持ち帰ることができます。

(2)A4フラットファイル

A4フラットファイルとは、表紙が紙製で閉じ具がついたファイルです。穴あけパンチでプリントに2つの穴を開け、まとめて閉じておくことができ、テストや絵日記、作文などをまとめておくのに使われます。

親世代のときは、小学校で配布されるプリント類といえば、B5サイズが主流でした。ところが近年では、A4サイズが主流になっています。

そのためプリント類をまとめるファイルも、A4サイズのものが使われているということです。

A4クリアファイルとA4フラットファイル、違いは横幅

A4クリアファイルとA4フラットファイルは、素材や仕様だけではなく、横幅が違います。

  • A4クリアファイル・・・・・約22cm
  • A4フラットファイル・・・・・約23cm

このように、両者には横幅1cmの違いがあります。そのため、横幅約23cmのファイルがすっぽり入る「A4フラットファイル対応ランドセル」と、横幅約22cmのファイルなら入る「A4クリアファイル対応」の2種類が用意されているのです。

要は、A4フラットファイル対応ランドセルのほうが、一回り大きく作られているということ。ランドセルを選ぶときは、

  • A4クリアファイルが入ればいい→どちらを選んでもOK
  • A4フラットファイルを入れたい→A4フラットファイル対応でないとダメ

という基準で選ぶことが必要です。

どちらのランドセルを選べばいい?

では一体、どちらに対応しているランドセルを選べばいいのでしょうか?結論から言えば、「A4フラットファイル対応」がおすすめです。主な理由は次の3つです。

(1)A4フラットファイルを使う小学校が多い

多くの小学校では、A4フラットファイルを使用します。A4クリアファイル対応のランドセルでは、A4フラットファイルをすっぽり納めることができず、何かと不便です。

A4クリアファイルとA4フラットファイル対応の差は、幅たったの約1cm。たった1cmの差で、A4フラットファイルをまっすぐ入れられるかどうかが決まります。

ファイルを無理やり入れようとすると、端が折れ曲がってしまいます。斜めにすれば折り曲げることなく収納できますが、他の荷物を入れるスペースが少なくなってしまいます。

(2)既にA4フラットファイル対応が一般的

各メーカーでは近年、A4フラットファイル対応のランドセルを主力にしています。そのため、実はA4フラットファイル対応ランドセルのほうが、そもそも数が多いのです。

A4フラットファイル対応が主力ということは、ランドセルを選ぶ幅も広がるということ。多くの商品の中からランドセルを選ぶという意味でも、A4フラットファイル対応に軍配が上がります。

(3)荷物がたくさん入る

A4フラットファイル対応ランドセルには、「荷物をたくさん入れられる」というメリットがあります。

中が広々しているのでたくさん教材を入れることができ、たくさんの荷物をすっぽりきれいに収めることができるのです。要は「大は小を兼ねる」というわけです。

ランドセルに入らないなら、手提げのサブバッグを使うという選択肢もあります。でもランドセルに入れて背負ったほうが、基本的に体感重量は軽くなります。しかも手が空いていたほうが、転倒などとっさの事故時も安心です。

置き勉できるなら、荷物を減らせるのでは?

文部科学省は2018年、宿題に使わない教科書や道具類を学校に置いて帰る「置き勉」を認める通知を出しました。

(関連)重たいランドセル!文部科学省が「置き勉」を認める通知。ランドセル選びも変わってくる?
置き勉のニュースを見聞きした方なら、「荷物を減らせるなら、コンパクトなA4クリアファイル対応でも十分では?」と思うかもしれません。

たしかに置き勉ができれば、ランドセルで持ち運ばなくてはいけない荷物は減ります。特に、まだ身体が小さい低学年のうちは、置き勉できれば負担はずいぶんと減るでしょう。

ただし置き勉が認められるとはいえ、教科書やノート、道具などのうち、何を置いておくのか、どこに保管するのかなどは、学校によって対応が分かれます。

というのも、学校に置いたままにすることによって、紛失したりイタズラされたりと、防犯上のリスクがあるため。鍵付きロッカーがあれば大丈夫ですが、なかなか対応が追い付いていないのが現実です。その他にも「家庭学習の習慣が身につかない」と心配する声もあります。

「置き勉できるから」という理由で小さなランドセルを選ぶと、荷物が入りきらない日が増えるかもしれないことを、頭に入れておきましょう。

入学前は小さな子も、すぐに大きくなるものです!

新1年生がランドセルを背負う姿を見ると、ランドセルがとても大きく見えます。小柄な子であれば、「少しでも小さなA4クリアファイル対応のランドセルを選んで、負担を減らしてあげたい」と思うかもしれません。

たしかに、A4クリアファイル対応のメリットは、小さいこと。A4フラットファイル対応と比べると、コンパクトな作りです。

ただしその差は、意外とわずか。横幅はおよそ1cmしか変わりませんから、見た目はほぼ同じです。重量の差も100gほどですから、ノート1冊分ぐらいしか変わらないのです。

しかも子どもはすぐに大きくなります。多くの親御さんが「あんなに大きく見えたランドセルが、気づけば小さくなった」と口を揃えて言います。

入学前は大きく見えるとしても、余裕のあるサイズを選んでおいたほうが、快適に使えることでしょう。

まとめ

ランドセルには、A4クリアファイル対応とA4フラットファイル対応の2種類があります。収納スペースに余裕があるA4フラットファイル対応を選んでおけば、大量の荷物をきっちりと収納することができて便利です。

ただし学校によって、どのようなファイルを使うかは異なります。「A4フラットファイルは使わない」「使うけれどめったに持ち帰らない」という学校なら、A4クリアファイル対応ランドセルでもいいかもしれません。

近所に住む先輩ママさんから小学校の様子を教えてもらいながら、お子さまにとってどちらが良いのか、ぜひじっくり検討してみてください。

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