ランドセルは、誰が買うのが一般的なのでしょうか?祖父母でしょうか?それともわが子の入学準備だから、親が買うのが常識なのでしょうか?しかも祖父母に買ってもらうとなると、夫と妻のどちら側なのか、お返しはすべきなのか、相場は……など、考えれば考えるほど分からなくなる親御さんが多いようです。この記事では、「ランドセルは誰が買う?」という問題に関して、さまざまな疑問についてまとめました。ぜひ参考にしてください。
ランドセルは誰が買うもの?
ランドセルは一体、誰が買うものでしょうか?国内最大級の子どもとおでかけ情報サイト『いこーよ』が2016年に行った調査によると、結果は次の通り。
- 親(32%)
- 祖父母(62%)
- 祖父母と親(6%)
(参考データhttps://iko-yo.net/press/releases/203)
このように、祖父母が「62%」という結果になりました。どちらかの祖父母に買ってもらうというケースが、6割を超えているということです。
なお、祖父母がランドセルを購入する「きっかけ」としてもっとも多いのが、「祖父母から提案された」の74%です。
- 祖父母から提案された(74%)
- 自然な流れ(16%)
- 父母から祖父母にお願いした(8%)
- 祖父母によるサプライズ購入(2%)
(参考データhttps://www.seiban.co.jp/hiroba/detail/98)
これは、ランドセルメーカーのセイバンが行った調査の結果です。「自然な流れ」の16%を合わせると、祖父母が買ったケースの9割が、祖父母が自発的に買ってくれた計算になります。
祖父母にとって、孫の入学は大きなイベントです。特に、遠方に住んでいて日頃あまり接する機会がない場合「何かしてあげたい」という気持ちで、ランドセルを買うケースが多いということでしょう。
どちらの祖父母に買ってもらう?
祖父母に購入してもらうとなると、次は夫側と妻側、どちらの祖父母に買ってもらうのかが悩ましい問題です。
「買ってあげたい」という申し出が、両方の実家からあるかもしれません。どちらにとっても孫は可愛いもの。「言った者勝ち」「先に買った者勝ち」にならによう、両方が納得できる形にしたいものです。
どちらの実家がランドセルを買うのか、決まりはありません。ただ一般的なケースを見てみると、「妻側の祖父母からランドセル、夫側の祖父母から学習机」といった形で、購入資金を援助してもらうケースが多いようです。
ただし一方で、「嫁姑関係を悪化させないために、夫側の両親に買ってもらうほうがいい」といった意見も根強くあります。別居しているか同居しているかによっても、事情は異なります。せっかくのお祝いの機会です。「孫のために買ってあげたい」という祖父母の善意をしっかり受け取り、気持ちが無駄にならないよう、慎重に取り決めましょう。
どちらの実家からも「買ってあげる」という声が出ない……
買ってくれそうな気がする、でもどちらの祖父母からも声がかからない……そんなときに考えられる理由が“ランドセル商戦の早期化”です。
近年では、ゴールデンウィーク頃からランドセルが並び始めます。そして購入ピークがくるのがお盆休みの頃。ひと昔前なら考えられない早さです。そう、ランドセルの購入時期が早くなっていることを、祖父母が知らない可能性があるのです。買ってあげようと思っているものの、「まだまだ先」と思っているのかもしれません。
そのような状況で親がランドセルを買ってしまうと、「買いたかったのに」という不満の原因になりかねません。
会話の中で、さらりとランドセル商戦の早期化について伝えてみるのも良いでしょう。すぐに買いに行けるよう、事前リサーチを進めておくことも重要です。カタログを取り寄せたり、気になるメーカーの展示会の日程を調べたり“今できること”を着々と進めることをおすすめします。
もちろん親がランドセルを買うケースもある
ここまで、祖父母がランドセルを買うケースについて見てきました。もちろん親が買うケースも、決して珍しいことではありません。
冒頭で紹介したグラフを見れば、およそ3割は親が購入していることが分かります。親が購入したケースの意見を見てみると、
- 「6年間毎日使う大事なものだから、親が責任を持って買うのが当たり前」
- 「通学の備品なのだから、体操服や上履きと同様、親が買うのが普通」
- 「そもそも両親にねだるなんておかしい」
といった“親の責任”という内容が目立ちます。祖父母に頼らず買うというのも、一つの選択肢です。
ただし、もしかすると「可愛い孫の入学祝いに」と、祖父母が段取りをしているかもしれません。ランドセルは自分たちで用意しようと考えていることを、前もって伝えておくようにしましょう。
あいまいなままにしていると「楽しみにしていたのに」と、祖父母が残念がるかもしれません。もちろん無下に断るのもトラブルのもとです。気持ちには感謝しつつ、親としての想いを伝えたいものです。
入学祝のランドセルにお返しは必要?
祖父母にランドセルを買ってもらった場合、お返しはどうすればいいのでしょうか?
ランドセルを買ってもらったのはいいけれど、何をお返しすればいいのか、そもそも相場はどれぐらいなのか、どのタイミングがいいのか、意外と悩むものです。
マナーとしては、祖父母に入学祝いとしてランドセルを買ってもらっても、お返しは不要です。子どもは未成年ですから、経済力がありません。お返しをしなくても失礼にはあたらないとされているのです。
ですが、これはあくまで“マナー”の話。お返しについては、地域によって考え方が違います。家庭によっても考え方が違います。
それにランドセルはなにぶん高額です。感謝の気持ちを何らかの形にしたい……という親御さんは、こんな形でお礼をしているようです。
(1)写真や食事会でお礼の気持を伝える
祖父母は、お返しがほしくてランドセルを買うわけではありません。「孫が可愛いから」「喜んでもらいたいから」という気持ちで買うのです。高価な品物を送らなくても、孫の姿を見ることが、何よりのお返しになることも多いようです。
ランドセルが届いたら、背負った写真を撮って送ると、きっと喜んでくれることでしょう。できれば子ども直筆のお礼状を添えると、成長を実感するまたとない機会になるはずです。
近所に住んでいるのであれば、背負った姿を見せてあげると、喜びもひとしお。その他、食事会の場を設けるのも、祖父母にとっていい思い出になります。
(2)内祝いは3~5割程度の金額
お返しに品物を贈る場合、よく選ばれているのは次のようなものです。
- お菓子やお茶
- 洗剤などの日用品
- 商品券やギフトカード
- カタログギフト
金額の相場は、ランドセル購入費用の「3割~5割」が目安です。ただし地域差がありますし、家庭によっても考え方が違います。
地域の事情が分からない場合は、地域の先輩ママに聞いてみるのがおすすめです。家庭の考え方については、夫婦で話しをしておきましょう。
まとめ
ランドセルを誰が買うかは、家庭によってさまざまです。入学という大事な、そして記念すべき節目です。全員が満足できる選択をしたいものです。
祖父母に買ってもらった場合、お返しが不要と言っても、お礼は必ずしましょう。孫から「おじいちゃん、おばあちゃん、ありがとう!」と言ってもらうと、うれしいもの。品物は後になるとしても「すぐに」感謝の気持ちを伝えることをおすすめします。
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